任意売却のメリット

任意売却の金銭的なメリットなど

任意売却は、競売に比べて様々なメリットがあります。競売では、物件は市場価格の5割〜7割から始まり、最終的には8割〜9割で落札されることが多いようです。そのため、物件売却後も多額の借金が残るケースが多く、借金の返済に苦しみ続けなければなりません。さらに、物件の売却で得たお金はすべて借金の返済に充てられるため、手元に資金が一切残せません。その上、近所に知られてしまい、精神的な負担がかかります。 ところが、任意売却では、物件はほぼ市場価格で売れます。物件売却後に借金が残っても、無理のない分割払いにしてもらえます。さらに引越し代などの費用が捻出できることがあり、近所に知られずに売却ができます。家族間売買などを行なうことで、物件売却後もその家に住み続けられることもあります。

これまでの歴史や変遷など

前述したように競売に比べてメリットの大きい任意売却ですが、数年前まではその言葉を聞くことはほとんどありませんでした。それはなぜでしょうか。 戦後の日本経済は、長期経済成長で、不動産価格は一度上がったら下がることはありませんでした。そのような状況だったために、不動産価格が担保割れする事態もほとんど起きなかったのです。しかし、バブル崩壊、リーマンショックの影響で、不動産価格は大きく担保割れするようになりました。そのために多額の不良債権を抱えるようになった大手金融機関を支援する策の一環として、任意売却が行なわれるようになったのです。 任意売却には債権者の同意がないとできませんが、このように債権者である金融機関にとってもメリットの大きい制度ですので、同意が得られることがほとんどです。